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『奇跡の人』(The Miracle Worker)はヘレンのことじゃない?!サリバン先生のこと!

      2016/06/15

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映画『奇跡の人』ヘレン・ケラー役で知られるアメリカのオスカー女優、パティ・デュークさんが29日、アイダホ州で腸の破裂による敗血症のため69歳で死去と報道がありました。この映画で、史上最年少(16歳)のアカデミー助演女優賞を獲得。パティさんが一人二役するコメディドラマ「パティ・デューク・ショー」も人気でした。日本でも放送されていたそうです。

パティさんはヘレン・ケラー役で有名ですが、映画の日本版表題「奇跡の人」が頭についているので、ヘレン・ケラーや、苦労を克服した人の代名詞になっている様子が見られますが、実は、これはヘレン・ケラーのことではなかったのです!

私も”「奇跡の人」=ヘレン・ケラー”で何の違和感もありませんでした。確か小学生の時に学校の授業か何かで観た覚えがあります。

が、今回、パティ・デュークさんがお亡くなりになったことで、調べていたところ、『奇跡の人』の原題が、

The Miracle Worker

となっていたのを見て、あれ?この”Worker”って・・・、と、気になりました。

実は、この「奇跡の人」とはヘレンの家庭教師のアン・サリバン先生のことを指していたのです!

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「奇跡の人」と初めに呼んだのはマーク・トゥエイン

14歳のヘレンがあるパーティで紹介されたのが、クレメンスことマーク・トゥエインです。

マーク・トゥエインって、聞いたことありませんか?

あの、「トム・ソーヤーの冒険」の作者です。

ヘレンは心からの友人として信頼していました。

当然、サリバン先生とも、懇意になっていたはずです。

そして、ヘレンの驚異的な成果をサポートしたサリバンへの賛辞として、ハガキに記した最後の言葉が

「The Miracle Worker」

だったのです。

 

後に、戯曲としてこの「The Miracle Worker」と題された舞台が演じられ、好評だったため、同じキャストで映画化されることになったということです。

 

このように邦題にする際に、原題と意味合いが変わってしまう、ということもあるのですね。

 

サリバン先生のプロフィール

AnneSullivanMacy出典:ja.wikipedia.org

名前:ジョアンナ(アン)・マンズフィールド・サリヴァン・メイシー

生年月日:1886年(明治19年)4月14日   没:1936年(昭和11年)10月20日

出身:アメリカ合衆国マサチューセッツ州フィーディング・ヒル

 

アイルランド系移民の極貧家庭に生まれ、目の病気、トラコーマにかかってしまいます。
※トラコーマ・・・クラミジア・トラコマチスを病原体とする感染症。悪化すると失明する可能性が大きいが、適切な治療が行われれば完全に治癒する
9歳でには母親を亡くし、10歳でアルコールにおぼれた父親から育児放棄され弟のジミーとチュークスバリー救貧院に預けられました。その後すぐに、結核だったジミーも亡くなり、さらに、目の病気も悪化し盲目となってしまいます。そして、弟の死、自らの目の病気、環境などから鬱的になり、自殺も考えたとのこと。

そんな劣悪な環境で14歳まで過ごし、1880年10月バーキンス盲学校に入学。訓練と何度かの手術により視力は多少の回復。このころ、視力・聴力障碍を克服したローラ・ブリッジマンと出会います。この出会いは後にヘレンとの関係に少なからず影響を与えることになっただろうと思います。

1887年、ベル(電話の発明)の紹介で、ヘレン・ケラーの家庭教師を紹介されました。ベルは聴覚障害児の研究をしていて、もともと、ヘレンの母親から相談を受けていたそうです。電話の発明で有名なベルがヘレンとサリバンを結び付けていたという、すごいめぐり合わせがあったのですね。

 

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サリバンの教育方針

「憐れむことのほうが、何かを教えるよりも、ずっと楽ですものね。」

これは、映画『奇跡の人』でサリバン先生がヘレンの父親に言った言葉。

確かにそうかもしれません。

サリバン自身、貧困や劣悪な環境の中、盲目という障害を負って生きてきた経験があるからこその言葉ではないでしょうか?

映画では、食事のシーンなど、とても激しくヘレンとサリバンがやりあっていますが、今では万人に見せられるようなシーンではありません。とても参考にするなどということはできないでしょう。今、あれをやったら体罰や虐待として大騒ぎになってしまうでしょう。

 

しかし、ヘレンが、人としての生活を手に入れることができたのは、サリバンとの出会いがなければありえなかったかもしれません。

「どんなささやかな成功も、他人の目には触れない挫折や苦難の道を、経ているものなの。」

「失敗したら初めからやり直せばいいの。そのたびに あなたは強くなれるのだから。

これは、アン・サリバンの言葉です。

諦めない。

これがなければ、ヘレンはずっと、手づかみでご飯を食べていたでしょう。言葉もわからず、水や大地や母親や父親のことも、認識をすることがなかったでしょう。
しかも、19世紀末という時代を考えれば、ヘレンのような子を、人として、対等にぶつかっていったサリバン先生のような対応は、当時ではほとんどないケースだったのではないでしょうか。

 

自分と同じ道は踏ませたくない、人間として生きていかせたい、という”愛”がなければ、ヘレンは自分すら認識することもなかったでしょうし、今までの辛く重い苦しさを抱えてきたサリバン自身が救われなかったかもしれませんね。

 

まとめ

  • 『奇跡の人』(The Miracle Worker)はヘレン・ケラーの家庭教師アン・サリバン先生への賛辞の言葉であった。
  • 「トム・ソーヤーの冒険」の作者マーク・トゥエインが、サリバン先生に対し、”奇跡の人”という言葉を使用した。
  • アン・サリバン自身も視力障害を抱え、貧困や救貧院という環境で育ってきた。
  • サリバン先生の愛がなければ、人間としてのヘレン・ケラーの人生はなかった。

 

 

 

以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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